宇佐高田医師会病院|大分県宇佐市の外科・消化器科・循環器科・腎臓内科・血液内科・肝臓内科・呼吸器内科など地域の皆様の健康維持の中核センターです。
〒872-0102 大分県宇佐市大字南宇佐635 TEL 0978-37-2300 FAX 0978-37-2307
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大分県宇佐市「宇佐高田医師会病院」
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診療科・部門のご案内

血液内科

(2024年5月15日更新)

はじめに

近年、血液疾患も他の病気と同じように遺伝子レベルの診断を行い、患者さん個々に最適な治療法を選択する時代になってきています。

そのため、初発の白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫等は、積極的に大分大学付属病院、鶴見病院、別府医療センター等へ紹介しています。

※患者様へ

血液内科の受診を勧められるのは、

例えば、白血球数の増加や減少。赤血球の増加や減少。血小板の増加や減少を認めた場合が主な紹介され受診する理由(要精密検査)になります。

症状としては、発熱、動悸、息切れ、赤ら顔、紫斑、血が止まりにくいといったもの、また首、脇の下、足の付け根、おなかの中のリンパ節が腫れている場合、

血液の中の蛋白の異常、また原因不明の発熱も受診を勧められます。

 

実際当院で診療している病気ですが、

・赤血球系では、貧血 (鉄欠乏性貧血、悪性貧血、溶血性貧血、再生不良性貧血 等)、多血症 (真性多血症、二次性多血症) 等。

・白血球系では、白血病 (慢性、急性 )、骨髄異形成症候群 等。

・血小板では、特発性血小板減少性紫斑病の他、血小板が減少している病気、本態性血小板増多症 等。

・蛋白の異常では、多発性骨髄腫、良性M蛋白血症 等。

・リンパ節が腫れる病気としては、悪性リンパ腫、壊死性リンパ節炎 等。

 

当院で、2024年4月現在、実際に外来で加療並びに経過観察している病名と患者さん数は、

骨髄増殖性疾患 17例、特発性血小板減少性紫斑病 10例、悪性貧血 8例、びまん性大細胞型リンパ腫 6例、

濾胞性リンパ腫 5例、再生不良性貧血 5例、多発性骨髄腫 4例、骨髄異形成症候群 3例、慢性リンパ性白血病 3例、急性骨髄性白血病(寛解期) 2例、

慢性骨髄性白血病 2例 です。

他にも、原因不明な、貧血、血小板減少、汎血球減少症の方も診ています。

 

開業医の先生方へ

私が、宇佐医師会病院で血液診療に携わるようになって約25年が経過しました。

その間、多くのご紹介をいただき、期待に添えないことも多々あったと思いますが、本当にありがとうございました。

2024年4月から外来日と医師の変更があり、毎週月曜日の午前中に大分大学血液内科から(現在は、本田先生)が来院し診療しています。

また、第2と4週の木曜日の午後(金曜日午後から変更)には私が外来診療をしています。

今までと同様に、お困りの症例がありましたら、気軽にご紹介ください。(電話での相談でも構いません。)

尚、今後必要があれば、高田中央病院と連携し、入院も含めた対応を行っていく予定です。

 

最後に

私が携わった宇佐高田地区の症例を振り返りますと、多発性骨髄腫、骨髄増殖性疾患症例が、他の地域に比べて多い様に感じています。

ただ、これも地域の先生方の診断力によるものと思っています。

なかでも、多発性骨髄腫は、整形外科、腎臓内科、循環器内科等、多くの科に受診されることが多い病気です。予後不良の病気でしたが、新薬の登場で、最近は、平均予後 5年以上と予後が著しく改善している病気です。今後も、貧血、腎機能異常、骨折等のある患者さんで多発性骨髄腫が、疑わしいときは、遠慮せず紹介ください。

宇佐高田地区の患者さんのために今まで以上に頑張る所存です。今後とも宜しくお願い申し上げます。

 

血液内科 中山 俊之

血液内科担当医師の紹介

医師名 専門医・認定医
中山 俊之 (非常勤医師)
本田 周平 (非常勤医師)

 

 

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