栄養課
(2024年5月24日更新)
栄養課は患者さまが当たり前に口から食事をしっかり食べることができ、さらに栄養状態が改善され治療効果があがるような美味しい食事の提供を行っています。
また温度管理・衛生管理の徹底を行い安全配慮しています。その他さまざまな食品アレルギーにも対応しています。
栄養課の組織について
栄養課は診療技術部に属し、栄養課課長(管理栄養士)、管理栄養士、栄養士、調理員などのスタッフで構成されています。
病院スタッフ
病院管理栄養士・・・3名
(NST専門療法士(※1) 2名 )
委託業者(全面委託)
栄養士・・・1名
調理員・・・10名(パート含む)
食事サービス
食事は、普通食からさまざまな特別治療食まで提供しています。
食事が飲み込にくい、嚥下困難な方に食べやすくしたミキサー食やソフト食や飲み込みの訓練を行う、嚥下訓練食(嚥下調整食コードにそった食事)を提供しています。アレルギーや食欲のない方に合わせた個別対応食もあります。
化学療法後の食欲不振や癌のターミナル期で食欲が低下している場合は、患者さんの希望で麺類やパン食やジュース、アイスなど本人の好みのものを提供します。
食事提供時間について
朝食・・・8:00
昼食・・・12:00
夕食・・・18:00
箸・スプーン・湯のみなども病院で用意しています。
温冷配膳車を使用し、温かいものは温かく、冷たいものは冷たく、患者様のもとへ配膳しています。
選択メニュー
一般常食・全粥を召し上がっている患者様で、アレルギーなどの特別な要望がない方に2種類からお好きなメニューを選べる、選択メニューを実施しております。
実施日:月曜日 水曜日 金曜日
内容:朝食 ご飯・味噌汁の和食
パン・スープの洋食
夕食 主菜のみ 肉料理、または魚料理など
金曜日に来週の聞き取りを管理栄養士が行います。お好きなメニューをお選び下さい。特別料金などはかかりません。
※祝祭日は、実施しておりません。
季節の行事食について
入院中においても季節感を感じてもらえるように、月1回実施しています。
食事提供時には、1日も早いご回復を願い、メッセージカードを添えています。
カレンダー | メニュー |
1月 | お正月・・・おせち料理 七草粥・鏡開き |
2月 | 節分・・・巻きずし・福豆 バレンタインデー・・・チョコレート菓子 |
3月 | ひな祭り・・・ちらし寿司 春分の日・・・ぼたもち お花見弁当 |
4月 | 昭和の日・・・なつかしのお菓子 |
5月 | 八十八夜・・・お茶プリン 端午の節句・・・柏餅 |
6月 | 選べる献立(デザート) |
7月 | 七夕・・・七夕そうめん デザート 土用丑の日・・・うなぎの蒲焼 宇佐神宮夏越祭りメニュー |
8月 | お盆・・・やせうま |
9月 | 敬老の日・・・敬老の祝い膳 秋分の日・・・おはぎ |
10月 | お月見・・・月見まんじゅう 体育の日・・・運動会弁当 |
11月 | ハロウィン・・・かぼちゃプリン |
12月 | クリスマス・・・チキン料理 ケーキ 年越し・・・年越しそば |
衛生管理
一般財団法人医療関連サービス振興会の認定を受けています。栄養課では、調理従事者の健康管理、衛生教育など厨房内の衛生管理の向上に努めております。
患者さまの栄養管理
入院患者さんの栄養状態の管理は、医師・看護師・薬剤師・管理栄養士などが共同で実施しています。入院時に栄養状態を評価し、栄養管理計画書(※2)を作成します。
また定期的に計画の見直しを行っています。
栄養状態が不良の場合は、栄養サポートチーム(NST)の介入があり、医師・看護師・薬剤師・管理栄養士の職種によりカンファレンスや回診を行い、栄養計画を作成します。
病棟回診・病棟カンファレンス・褥瘡回診などにも参加して多職種との連携を図っています。
食欲が無く食べられない場合や嗜好やアレルギーなどで食べられない場合は、早期に管理栄養士がベッドサイドに出向き、患者様と相談しながら食事内容を決めていきます。
栄養食事指導
生活習慣病の予防・治療に欠かせないのが食事療法です。主治医の指示に従い、患者様の症状・状態にあわせて、管理栄養士が栄養相談をしながら、その人に合わせた食生活の改善方法を提案します。
減量が必要な方、忙しくて食事が不規則で食事バランスが気になる方、栄養不良で栄養状態を良くしたい方などお気軽にご相談下さい。
外来栄養指導
栄養相談は医師の指示のもとに行いますので、医師の診察が必要です。診察を受け医師の指示後、栄養指導を行います。
月曜日~金曜日 午前9時~11時30分
指導時間 概ね30分程度
*この時間以外も管理栄養士の都合が付けば受けられます。
*土・日 祝祭日はお受けしていません。
入院栄養指導
ご希望の患者様は主治医にご相談下さい。
月曜日~金曜日 午前9時~11時30分 午後14時~16時
主治医の指示により、ベットサイドまたは栄養相談室にて行います。
指導時間 概ね30分程度
*この時間以外も管理栄養士の都合が付けば受けられます。
*土・日 祝祭日はお受けしていません。
栄養相談は基本的にすべて個別指導で行います。集団指導は実施しておりません。
栄養改善委員会
医療の質の向上と組織運営の円滑を期することを目的に、栄養改善委員会を設置しています。
委員会目的としては、患者様個々の栄養管理の充実のため、各部門との連携をとるために会を開催しています。また栄養課部門の業務改善を行い、委託業者とよい連携をとりながら、患者給食の充実をはかるためにおこないます。
委員構成として
院長 看護部長 医師(内科部長)事務部長 病棟看護師 看護助手 病院管理栄養士 委託業者(スーパーバイザー・栄養士)などの職種が参加して、様々な食事に関する問題点について話し合いを行なっています。
定期報告として、栄養指導件数や残食量などの報告があります。
年2回行なっている嗜好調査の結果報告などをおこない、食事内容の検討なども行なっています。その他、患者給食に関係する事項について参加メンバー皆で話し合いを行います。
委員会開催は、月1回 第3水曜日14時より行なっています。
栄養サポートチーム(NST)
入院患者様の栄養状態が不良の場合は栄養サポートチーム(NST)が介入して、個々に適した栄養療法を検討して、実施、評価を行なっています。
管理栄養士が、NST専任として、医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師・社会福祉士などが共同で毎週カンファレンス・回診を行なっています。
その他、褥瘡回診・緩和カンファレンスなどにも参加して、入院患者様の栄養改善に参画しています。栄養サポートチームの詳細はこちら
災害時の非常食対応
災害時に備えて入院患者様を対象に、3日分の食事と飲料水を備蓄しています。
臨地校外実習受け入れ
管理栄養士・栄養士の学外実習を受け入れています。2週間~3週間の実施でカリキュラムを組み実施しています。
夏季・・短大生 冬季・・大学生
これまでの実施受け入れ校
・別府大学
・別府大学短期大学
・中村学園大学
・中村学園短期大学
・九州栄養福祉大学
・九州女子大学
・西南女学院大学
・溝部学園短期大学
※1 NST専門療法士
医師・薬剤師・看護師・管理栄養士など医療に携わる職種で、日本臨床栄養代謝学会が認定する栄養管理を専門に行う者です。
※2 栄養管理計画書とは
入院されたとき栄養状態を評価し、栄養状態を改善するために体調に合わせた食事内容を検討し、医師・看護師・薬剤師・管理栄養士などのチームで作成する計画書です。