栄養サポートチーム(NST)
(2024年5月24日更新)
NST(栄養サポートチーム)とは、栄養管理に関する所定の研修を終了し、日本静脈経腸栄養学会によるNST専門療法士の資格を持つ、常勤の医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・臨床検査技師などの専門職員と社会福祉士・理学療法士などにより患者様の栄養をサポートするために構成されているチームです。
NST栄養サポートチーム活動目的
入院患者様の栄養状態を評価し、適切な栄養療法を選択・実施することにより、栄養状態の改善から治療効果向上、合併症減少、QOL向上、患者様の早期退院を図ることを目的とします。さらに活動を通して、医療の質の向上を図る啓発的目的もあります。
当院は2007年2月よりNSTチームを編成し、入院患者様に対して効果的な栄養療法を選択・実施しています。
施設認定
日本臨床栄養代謝学会 NST稼動施設認定・・・認定日 2020年4月1日
日本栄養療法推進協議会 NST稼動施設認定・・・認定日 2017年9月1日
NST栄養サポートチーム構成メンバー
以下のメンバーで週1回各病棟を回診しています。
NST委員長:蔵田 伸明 救急・診療部長
その他のメンバー:医師 看護師 薬剤師 管理栄養士 臨床検査技師 社会福祉士 理学療法士 看護助手
NSTメンバー |
役割 |
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医師 |
・栄養不良の原因検索と診断 |
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看護師(病棟・外来) |
・入院時の栄養アセスメント |
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薬剤師 |
・医師へのアドバイス |
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管理栄養士 |
・食事摂取状況把握、栄養アセスメント |
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臨床検査技師 |
・検査データから低栄養患者のピックアップ |
NSTの活動内容
1、栄養アセスメントを行い、栄養管理が必要かどうか判断する。
2、適切な栄養管理が施行されているかどうかチェックする。
3、各患者様に最もふさわしい栄養管理法を指導・提言する。
4、栄養管理伴う合併症を予防・早期発見・治療する。
5、栄養管理上の疑問に答える(コンサルテーション)
6、資材・素材の無駄を削減する。
7、早期退院による社会復帰を助け、QOL(生活の質)を向上させる。
8、新しい知識の啓発。
栄養管理上の疑問・コンサルテーション内容
食欲低下患者に対しての食事内容検討
経腸栄養剤の選択・注入スケジュールの検討
輸液療法についての検討
服薬指導・栄養指導
栄養補助食品の選択・検討
口腔機能改善に向けての指導
栄養ポンプ管理
注入指導・胃瘻チューブ管理
カテーテル感染管理 など