令和４年度 宇佐高田医師会 病院指標

消化器内科では、大腸ポリープに対する内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術が１番多い症例になっています。
２番目に多い症例は、昨年と同様で胆管結石や胆管炎など胆道系の疾患です。特殊な内視鏡を用いて胆道にステントを留置したり、結石を取り除く治療を行なっています。３番目は、誤嚥性肺炎、４番目は、胆道系疾患で手術がない症例となります。５番目は、胃の悪性腫瘍で内視鏡治療適応の症例が昨年度に比べて多くなっています。また全体的に入院日数も全国平均に比べ、短くなっています。

循環器内科では、狭心症や虚血性疾患などの病状の経過を検査するために心臓カテーテル検査を行った症例が１番多くなっています。ほとんどが２泊３日の入院となっています。また心臓カテーテル検査を行い必要があれば、心臓に栄養を送る血管の細くなっているところに風船療法と呼ばれるバルーンをふくらませたり、金属製のステントを入れることで血液の流れを良くする治療を行った症例も多くなっています。その他、心不全の薬物療法やペースメーカ移植術を行う頻脈性不整脈などの疾患が多くなっています。いずれも高齢者が多く、平均年齢75歳以上となっています。

外科で１番多い症例は、昨年同様、胆のう炎に対して腹腔鏡下で胆のうを摘出する症例です。
２番目に多い症例は、誤嚥性肺炎です。
３番目は、手術なしの腸閉塞症、４番目は、鼡径ヘルニアで手術を行った症例です。
５番目は、ウィルス性腸炎となっています。

消化器内科では、大腸ポリープに対する内視鏡的大腸ポリープ粘膜切除術が多くなっています。膵胆道系疾患の内視鏡による手術が多く、上位５つのうち２つを占めています。また早期胃癌に対する内視鏡的粘膜切除術（ＥＭＲ）や内視鏡的粘膜下層剥離術（ＥＳＤ）が昨年度より多くなっています。
平均術前日数からもわかるように、概ね当日手術を行うケースが多く、在院日数の短縮を図っています。

循環器内科で多い手術は、虚血性心疾患に対して行う経皮的冠動脈ステント留置術（その他）です。
当院では、主に手首や肘にある動脈からカテーテルを入れて、血管の細くなった部分にステントを留置しています。足の付け根にある動脈から行う手技に比べて、術後ベットで安静にする時間が短く、さらに退院までの日数も短くなっています。
続いて多いのは、徐脈性不整脈に対するペースメーカー移植術です。
３番目は、急性心筋梗塞に対する経皮的冠動脈形成術です。急性心筋梗塞は、一刻も早い対応が必要なため、宇佐市、豊後高田市周辺の医療機関、救急隊と連携し、救急搬送後直ちに心臓カテーテル検査や治療ができるよう取り組んでいます。ペースメーカー交換術や経皮的冠動脈形成術（その他）も昨年より多くなっています。

外科で多い手術は、腹腔鏡下胆嚢摘出術です。　腹腔鏡下胆嚢摘出術は、胆のう炎や胆石症などの疾患に対して行っています。
２番目は鼡径ヘルニアの手術となっています。腹腔鏡下の手術は、傷口が小さく患者さまの負担が小さいのが特徴です。
３番に多いのが、子宮全摘術です。　子宮全摘出などの婦人科系疾患は、医師会会員の先生と共同で治療をおこなっています。当院は共同利用施設の利用率向上にも取り組んでいます。