消化器内科では、大腸ポリープや大腸腺腫を内視鏡で取り除く、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術を行った症例が1番多くなっています。
胆管結石や胆管炎などの胆道系の疾患も多く、特殊な内視鏡を用いて胆道にステントを留置したり、結石を取り除く治療を行っています。
又、出血性の胃潰瘍や十二指腸潰瘍を、内視鏡を用いて止血を行った症例が多くなっています。出血に伴う貧血がある場合など、輸血療法を行っています。
ウイルス性の胃腸炎、結腸の憩室性疾患（憩室炎、憩室出血）なども上位にあがっています。

循環器内科では、昨年度と同様に虚血性心疾患（狭心症、陳旧性心筋梗塞等）の診断や経過をみるために心臓カテーテル検査を行った症例が１番多くなっています。
ほとんどが２泊３日の入院となっています。
また、心臓カテーテル検査を行い必要があれば、風船療法と呼ばれるバルーンを膨らませて、心臓に栄養を送っている血管をふくらませたり、金属製のステントを入れたりして治療を行う症例も５番目に多くなっています。
また、心不全を薬やリハビリで経過をみている症例や睡眠時無呼吸症候群の１泊２日の検査入院、ぺースメーカーの植え込み術を必要とする徐脈性不整脈の治療等を多く行っています。

外科では、胆のう炎や胆のう結石等で腹腔鏡下で胆のうを摘出する症例や鼡径ヘルニアで手術を行った症例が多くなっています。
また、ウイルス性腸炎や誤嚥性肺炎、薬物中毒も多くなっており、薬物中毒には地域柄夏場に発生するマムシ咬傷も含まれるため、上位にあがっています。

消化器内科では、大腸ポリープを内視鏡で取り除く、内視鏡的大腸ポリープ粘膜切除術の１泊２日入院が多くなっています。
膵胆道系疾患の内視鏡による手術も多く、上位５つのうち３つを占めています。
平均術前日数からも分かるように、おおむね当日手術を行うケースが多く、在院日数の短縮を図っています。

循環器内科で多い手術は、急性心筋梗塞以外の虚血性心疾患（狭心症、陳旧性心筋梗塞等）に対して行う経皮的冠動脈ステント留置術（その他）です。
当院では、主に手首や肘にある動脈からカテーテルを入れて、血管の細くなった部分にステントを留置しています。術後ベットで安静にする時間が短く、さらに退院までの日数も短くなっています。
続いて多いのは、徐脈性不整脈に対するペースメーカー移植術や交換術です。
また、急性心筋梗塞の治療は、4番目に多くなっています。一刻も早い対応が必要なため、宇佐市、豊後高田市周辺の医療機関、救急隊と連携し、救急搬送後直ちに心臓カテーテル検査や治療ができるよう取り組んでいます。

外科で多い手術は、腹腔鏡下胆嚢摘出術です。　腹腔鏡下胆嚢摘出術は、胆のう炎や胆石症などの疾患に対して行っています。腹腔鏡下の手術は、傷口が小さく患者さまの負担が小さいのが特徴です。
また、腹腔鏡下による虫垂炎手術や結腸悪性腫瘍の手術も上位にあがっており、幅広く対応しています。
開腹手術は、鼡径ヘルニア手術を多く行っており、２番目にあがっています。
子宮全摘出などの婦人科系疾患は、医師会会員の先生と共同で治療を行っています。
当院は共同利用施設の利用率向上にも取り組んでいます。