腎臓内科
(2024年6月14日更新)
腎臓内科は毎月第1,3金曜日、第2,4月曜日の午後に非常勤医師担当として診察を行っています。
尿蛋白陽性などの腎臓疾患の存在を示唆する所見、あるいは糸球体濾過量60ml/min/1.73m2未満の腎機能低下所見が3か月以上続く状態を慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)と定義し、慢性腎臓病対策を進める取り組みが全世界的に進んでいます。慢性腎臓病は、末期腎不全や心血管系疾患のリスクファクターであるという報告が数多くあります。
近年透析患者さんは減少傾向にありますが、依然として34万人を超え、年間医療費は1兆円程度となり、末期腎不全患者さんの数を減らすことの必要性は待ったなしの状況です。
ネフローゼ症候群にならない程度の蛋白尿や、中等度の糸球体濾過量の減少が心血管疾患のリスクファクターとなる事が明らかにされていることからもCKD対策の必要性が分ります。
今では、腎臓病の病態解明の研究成果に基づく治療法が進歩し、慢性腎臓病の治療が可能になってきております。早期に病気を発見し、適切な治療を行うことは末期腎不全患者さんを減らすのみならず、心血管疾患の対策にもなるわけです。そのために、みなさま方との病診連携が大切となってきます。
以下のような場合、早めに腎臓内科受診を勧めていただきたいと思います。
1.尿蛋白/尿クレアチニン0. 59/gクレアチニン以上の蛋白尿を呈する場合は、腎機能が悪化する可能性があるので、腎生検を含めた精査を行う必要があります。2+以上の蛋白尿であればご紹介ください。
2.尿蛋白1+以上と血尿1+以上が合併していると、予後が不良であるとされており
ますのでご紹介ください。
3. eGFR 50ml/min/1.73m2未満の場合、腎機能悪化が予想され十分な治療を行うことが必要ですのでご紹介ください。
皆様方と協力し、患者さんのためになるような医療を行えるよう努力したいと思います。よろしくおねがいします。
腎臓内科 有馬 誠
腎臓内科担当医師の紹介
医師名 | 専門医・認定医・所属学会 |
有馬 誠 | (非常勤医師) |
宗像 さやか | (非常勤医師) |